私はなぜ、新井監督就任に反対だったのか。監督は「感動」ではなく「組織を率いる力」で評価されるべきこの記事を書くにあたり、最初に一つだけ伝えておきたいことがあります。私は、新井貴浩監督という一人の人間を否定したいわけではありません。また、現在の順位だけを見て「やっぱりそうだった」と結果論を語りたいわけでもありません。実際、私は監督就任が発表された当時から、身近な人たちとの会話やSNSで、「新井監督には反対」という考えを発信していました。だからこそ今回は、「なぜ当時そう考えたのか」を、私なりの監督論を交えながら整理してみたいと思います。私は以前から、監督という仕事には三つの力が必要だと考えています。一つ目は、「野球を読む力」。二つ目は、「人を読む力」。そして三つ目は、「組織を...02Aug2026勝てる組織のつくり方(野球・指導育成論)
なぜ同じ練習をしているのに、 伸びる選手と伸びない選手がいるのか「同じ練習」をしているようで、実は全く違う。野球に限らず、どんなスポーツにも強豪チームがあります。そして、その中からプロになる選手もいれば、全国大会で活躍する選手もいます。一方で、同じチームで何年も同じ練習をしてきたにもかかわらず、大きく伸びずに競技を終える選手もいます。同じ監督。同じグラウンド。同じ練習時間。同じメニュー。それなのに、なぜこれほどまでに差が生まれるのでしょうか。私は、この問いを考え続けてきました。もちろん、生まれ持った運動能力や身体能力、いわゆる「センス」が存在することは否定しません。足の速さ。反応速度。身体の柔らかさ。感覚の鋭さ。先天的な要素は確かにあります。しかし、今回私が考えたいのはそこではありません。もし同...21Jul2026勝てる組織のつくり方(野球・指導育成論)
勝つ組織と停滞する組織。その違いをパ・リーグが教えてくれた。プロ野球を見ていると、近年ますますセ・リーグとパ・リーグの違いを感じる。もちろん戦力差の話ではない。私が見ているのは監督の仕事である。多くの人は監督を「勝敗の責任者」と考える。しかし私は、監督とは組織の未来を設計する人だと思っている。監督の仕事は大きく三つある。・野球を読む力・人を読む力・組織を動かす力この三つが揃った時、初めてチームは強くなる。そして私には、近年のパ・リーグの監督たちは、この三つを意識的に実践しているように見える。一方で、セ・リーグには未だに過去の成功体験を引きずる文化が残っているように感じる。もちろん全ての球団や監督がそうだと言いたいわけではない。しかし試合を見ていると、ある違いが見えてくる。それは「結果を見る」...12Jul2026勝てる組織のつくり方(野球・指導育成論)