最近、様々な場面で同じ違和感を覚えることが増えた。
自己肯定感。
負けず嫌い。
リーダーシップ。
主体性。
組織づくり。
一見すると全く違うテーマに見える。
しかし深く考えていくと、違和感の正体はいつも同じ場所に辿り着く。
それは、
「言葉や現象の表面だけを見て、本質を見失っていること」である。
例えば自己肯定感。
本来は、失敗しても自分の価値を失わず、再び挑戦するための土台を指す言葉だった。
しかし今では、
「今の自分を肯定しよう」
という意味だけが独り歩きし、本来の意味とは異なる解釈で使われることも少なくない。
負けず嫌いも同じだ。
かつては、
「負けたくないから努力する人」
という意味だった。
しかし今では、
「負けを認めない人」
という印象を持つ人もいる。
言葉は時代と共に変化する。
それ自体は自然なことだ。
だが、言葉の変化によって本質まで失われてしまうと問題が起きる。
なぜなら、人は本質ではなく表面を真似するからである。
一流の言葉を覚える。
成功者の方法を学ぶ。
優れた会社の制度を取り入れる。
しかし、その背景にある思想や目的を理解していなければ、同じ成果は生まれない。
私はこれが、現代の人材育成や組織づくりが抱える大きな課題だと思っている。
多くの教育は知識を教える。
多くの研修は手法を教える。
しかし本当に必要なのは、
「なぜそうするのか」
を考える力を育てることではないだろうか。
なぜその行動が必要なのか。
なぜその考え方が生まれたのか。
なぜその結果になったのか。
本質に辿り着こうとする習慣がなければ、人は表面だけをなぞるようになる。
そして表面だけを真似た組織は、変化に対応できなくなる。
だから私は、人材育成とは知識を増やすことではないと考えている。
本質を考える力を育てることだと思っている。
組織づくりも同じである。
例えば同じ言葉を伝えても、人によって受け取り方は全く違う。
同じ指導をしても、伸びる人と伸びない人がいる。
それは能力の差ではない。
価値観も、経験も、得意なことも違うからである。
だから人材育成に万能なマニュアルは存在しない。
本来必要なのは、
「相手は何を理解していて、何を理解していないのか」を見抜くことだ。
一斉に教えることではなく、一人ひとりの特性を理解し、最適なアプローチを考えることだ。
エムツーマジックが大切にしているのも、まさにそこにある。
エムツーマジックは知識を教えることを目的にしていない。
答えを与えることも目的にしていない。
本質に気付き、自ら考え、行動できる人材を育てることを目指している。
研修も同じである。
マニュアルを覚えるための時間ではない。
現場で起きている課題の根本原因を考え、本質を捉え、解決へ導く力を磨く時間である。
時代は変わる。
技術も変わる。
常識も変わる。
しかし、本質を見抜く力の価値は変わらない。
表面だけを学ぶ人は、変化のたびに迷う。
本質を理解する人は、変化に適応できる。
だから私は知識を教えるのではなく、考える力を育てたい。
それが人を成長させる。
それが組織を強くする。
そして、それこそがエムツーマジックが提供したい価値なのである。
0コメント