組織の強さの秘訣『準備編』
事業の一環で、女子野球チームのサポートをしています。
私自身、小学5年生からソフトボールを始め、親に導かれるまま強豪校の中学校へ入学しました。そこから本格的な部活動に打ち込む学生生活がスタートしました。
ありがたいことに、中学・高校ともに全国大会へ出場する経験をさせていただき、さまざまな貴重な体験を積むことができました。
中学1年生ではベンチ外からのスタートでしたが、2年生以降は多くの方々のサポートを受けながら試合に出場できるようになりました。
そんな中で気づいたのは、中学・高校ともに地方大会優勝の強豪校でありながら、その「強さの秘訣」がまったく異なる環境にあったということです。
その違いに戸惑うこともありましたが、3年間ずつ在籍するうちに、どちらの方法も理にかなっており、それぞれの組織の強さにつながっていることを実感しました。
組織の強さを支える準備の違い
どのスポーツでも「準備」は欠かせません。
一般的に、1年生は必死に準備をし、3年生になるとゆったりと構える——そうした上下関係の中で役割分担を学ぶのが部活動の定番かもしれません。
しかし、私が経験した中学・高校では、その「準備」に対する考え方が大きく異なっていました。
中学:自分の守る場所は自分で整える
中学では、筋力トレーニングも兼ねて、グラウンド整備が徹底されていました。
後輩が行うのではなく、レギュラーメンバーが率先して自分のポジションを丁寧に整備します。その後ろを控え選手や後輩が懸命についていきます。
「自分が守る場所を自分で管理する」という考え方にとても納得し、責任を持って取り組みました。
整備が終わった人から道具の準備に向かうため、待機している人がほとんどいない状態が常に生まれていました。
高校:要領を得た3年生が準備を担う
一方で、高校では「3年生が準備をする」という仕組みが取られていました。
その理由は、「1年間という限られた時間の中で、要領のわかっている上級生が準備をする方が効率的だから」というものでした。
私はこの理屈に納得し、とても理にかなっていると感じました。
組織における教訓
この二つの異なるアプローチを経験することで、
・3年間という限られた期間だからこそ機能する方法
・半永久的に続く組織にも応用できる要素
があることに気づきました。
組織の強さとは、一つの固定されたやり方ではなく、その環境や目的に応じた最適な仕組みをつくることなのかもしれません。
こうした経験を活かし、今後も組織づくりやチームのサポートに貢献していきたいと考えています。
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