幼少期の記憶による人格形成

大人になり日々を過ごしていると、ふと幼少期の出来事が鮮明によみがえることがあります。
私の人格に深く影響を与え、心に刻まれた幼少期の経験について書きたいと思います。
現在は閉園していますが、幼少期に毎年の恒例行事として岡山県倉敷市にあったチボリ公園へ家族旅行に行っていました。人生で初めて乗ったジェットコースターや、前泊した宿から見えた観覧車の光景など、鮮明な思い出がたくさんあります。その中でも、今でも定期的によみがえるのが「ハンスの冒険」というショーです。
このショーの挿入歌はとてもファンタジックで、歌詞が印象的でした。悩んだりネガティブになったときにふいに思い出し、前に進む勇気を与えてくれるのです。
オープニング曲の一節:
「何かが待っている 僕たちを呼んでいる 歩き出そうよ 楽しい旅の始まり」
「必ず見つかるさ ピカピカの夢を 今から始まるよ 冒険の旅へ」
挿入歌の一節:
「さみしさ知っているなら それだけ優しくなれる 必ず見つかるはずだから 素直な心」
フィナーレに向けて:
「なんて素敵なの 夢が叶うって」
私は残像的な記憶が多く、一つの出来事を思い出すと、その背景や情景がパラレル的によみがえります。その際、このミュージカルのメッセージと、当時の純粋な感情が鮮明によみがえり、今の自分が何をしたいのか、何に取り組むべきなのかを再確認させてくれます。
この一瞬の純粋な感情は、大人になって忘れかける本質的な動機を思い出させてくれます。それによって、「誰のために」「何のために」今やりたいことを実行するのかが明確になり、自分の理想とする人との関係を築けていると感じています。


歳を重ねると責任が増し、ストレスもかかり、目先の欲を満たすために自分勝手になってしまいそうな場面も増えてきます。
しかし、幼少期の経験のおかげで、一瞬の判断ミスを回避できることを実感しています。
大きな出来事でなくても、小さな出来事が人生において大きなきっかけになることは多いと思います。未来の自分を支えてくれるかもしれない「今」起きている出来事に気づけるかどうかが、人生の豊かさを左右するのかもしれない——そんなことをぼんやりと思った今日この頃です。

ëM2Magic/エムツーマジック

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